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木札を製作するにあたり、色んな木札屋さんがある中、私どもにしか出来ない木札はないかと色々考えていました。
そんな中、偶然にも仏画との出会いがあったんです。色んな仏画があるなかで、他を追従させない魅了させられる仏画が松久宗琳先生の作品だったんです。 仏画の顔の表情といい、繊細な線の使いといい、素人のそれも仏画とは無縁の私が、一瞬にして虜にさせられた奥深さが宗琳先生の作品にはありました。 是非、木札に彫刻してみたいと言う感情が湧き上がったのは言うまでもないことです。 彫り上がりも素晴らしく、なんと映える仏画なのかとずーッと見入ってしまったのを覚えております。(今でも同様ですが) 普段では、ここで良かった良かったと終ってしまうのですが、何故か是非商品化したい。 こんなに癒される作品を色んな方に持って頂きたい。そう考えました。 まずは、松久宗琳先生の本を発行している出版社(日貿出版社)に電話で問合せをし、だめもとでサンプル(大日如来)と手紙を添え、返事を待ちました。 出版社の方は、私の思いを理解して頂き、著作者である松久宗琳先生の遺志を継いでおられる松久佳遊先生のご連絡先を教えて頂きました。 なんとか、第一関門突破という事でしょうか?(やっと入り口に立っただけでした) 出版社のご担当様が親切にも電話ではなく、まずはお手紙を出されては・・・・とアドバイスして頂き、さらなる思いをサンプル(大日如来)と手紙に託し、佳遊先生にお送りさせて頂きました。 数日後、直筆のお手紙を頂き、手紙の封を開けるのに、心臓のドキドキという鼓動がはっきりと感じられ、今更ながら生きてるのを実感できました。 ほんとに、久しぶりの胸の高鳴りといいますか、まな板の上の鯉状態といいましょうか! お手紙の内容により、佳遊先生のお人柄が感じられました。 本当に、心の広い方と感じましたし、宗琳先生の偉大さと仏画への思い・そしてなにより宗琳先生の思想がずっと引継がれている事を、悟りました。 感謝・感謝です。 宗琳先生は、仏画など独特な世界を一部だけでなく、広くいろんな人に理解とひたしみを持って心のよりどころに出来るよう勤まれた方だと知ったとき、すべてが納得できた気がいたしました。 尚、感謝・感謝です。 木札(守り札)を今、こうして世の中に出すことが出来、又身につけて頂く方皆さんが、癒され・明日への活力を発揮出来れば・・・・の思いを込めてひとつひとつ製作していく所存です。一人でも多くの皆様方にこの思いを伝えたくて! 彫望堂 店主 金澤 賢次 |
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